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◎私たちにできることは何か?

 とは言ってみたものの、いますぐに何かこれができる、といったことがあるわけではないので、ここでは今自分の中にあるアイデアを並べてみることにします。


●私たちが明らかにしていかなければならないこと

・妊娠中絶という問題について、当事者が感じていることや体験したことなどについて、人によってちがいがあることを意識しながら、いろいろなケースについて理解し、伝えること。また、誤解や偏見について正していくこと。

・妊娠中絶の背後にある社会・文化的な要因についても問いかけること。


●この問題に対し求められていること

・妊娠中絶せざるを得ない人に対して、より多くのきちんとした情報を提示すること。手術や、病院や、保険について、これまで以上に頼ることができ、選択の基準になる情報を。また、中絶に際して、周囲にどのようなサポートを求めていけばいいか、周囲はどのようにサポートすればよいか、よりよいアドバイスを。

・産む選択の余地をもっと広げるための方法を検討すること。若いカップルが結婚して子供を持つためにどうすればよいのか、シングルマザーとして生活することにはどのような可能性(方法そして問題点)があるのか、これまで日本では数が少ない、養子に出すというやり方についても、可能性と問題点について検討すること。

・避妊に関して、必要性と具体的な方法についてもう一度アピールすること。学校教育だけにそれを求めるのではなく、大人に対しても、また男女を問わず、意外とみんなわかっていないことについて再確認する必要。また、えらい人が教えを垂れるという態度ではなく、同じ立場の自分たちが考えるというアプローチ。

・男性がこの問題に対してきちんとした役割を果たすこと。また、みんながそうできるようにアドバイスや情報を提示すること。


●具体的な行動

・体験者の声を集めた本をつくること?

・避妊の必要性や具体的な方法について再度訴えるパンフレットを作ること。もっとみんなに身近な場所・方法・デザインで、手に取りやすく、受け入れやすいものを配布できるような。



 とまあ、まだまとまりがあるとは言えないのですが、以上のようなことを考えています。(2001.7)

 本を出版する企画を始めました。こちらをご覧ください。(2001.12)